流し 音楽グループ & 音楽家 リスト

流し(ながし)は、ギター、アコーディオンなどの楽器を持って酒場などを周り、客のリクエストに応えて歌唱の伴奏をしたり、自分の持ち歌を歌う芸人である。レパートリーは多岐に及ぶが、その中でも演歌を専門で歌っている者は演歌師と呼ばれることもある。
昭和初期、演歌師は場末の夜店や縁日などの場を借りて命脈を保っていたが、それまでの街頭で哀切なヴァイオリンを弾きながら歌う芸風から、カフェなどの店を周るようになった。すでに歌詞本は売られていたが、歌にギターやアコーディオンの伴奏をつけて数人組で演奏するようになった。やがて、夜の街酒場で何軒かの店を周る(「流し」て歩く)楽師になったことから、この呼称が定着した。音楽以外の他の業種でも、客を求めて移動する者は「流し」と呼称される。
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